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放射線被害研究 原医研と協力へ

 ベラルーシ大使館(東京)のセルギ・チェレンチェフ経済技術担当参事官が6日、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研、広島市南区)を訪れた。同国の国立研究機関と原医研の間で、放射線による健康被害の情報共有などの分野で協力することを神谷研二所長と申し合わせた。

 チェレンチェフ参事官は、国立放射線医学人間環境学研究所(ゴメリ市)がチェルノブイリ原発事故後に健康問題やリハビリの研究を重ねてきたことを説明した。神谷所長は、原医研の甲状腺の病気や白血病の治療についての研究を紹介。将来の共同研究も視野に協力を約束し合った。

 チェレンチェフ参事官は、この日の平和記念式典への出席に合わせ、原医研訪問を申し込んだ。「将来同じことを繰り返さないため、現場レベルでの連携が欠かせない」と意義づけ。神谷所長は「具体的な協力体制は今後、決めていきたい」と話していた。(山本乃輔)

(2012年8月7日朝刊掲載)

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