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岩国基地の米軍機騒音苦情 柳井 5増の101件 16年度 中心部は30増48件

 柳井市は、2016年度に寄せられた米海兵隊岩国基地(岩国市)の米軍機によるとみられる騒音の苦情件数をまとめた。総数は101件で、急増した15年度と比べ5件増。JR柳井駅周辺など市中心部の柳井地区は48件に上り、15年度の18件から30件増えた。

 柳井地区は月別では10月の17件が最も多い。うち11件は午後7時以降の飛行に対してで、「窓ガラスや家具が振動する」「これまでにない騒音で怖かった」「テレビが聞こえない」といった状況が寄せられた。

 日中では「機体がはっきり見えた」との報告も。ただ、市危機管理室は「飛行が実際に増えたかどうかは不明」と説明。15年度に始めたメールでの受け付けが定着し、ことし7月以降に空母艦載機61機が同基地に移転する計画への関心の高まりも影響したとみる。

 一方、市が15、16年に騒音測定器を1台ずつ設置した日積の苦情は、2年続けて8件。日積公民館周辺では掃除機の音に相当する70デシベル以上で5秒継続の騒音を98回計測した。国の騒音測定器がある神代の苦情は7件だった。(井上龍太郎)

<柳井市に寄せられた航空機騒音の苦情件数>

年度
2011   1
  12   2
  13   1
  14   7
  15  96
  16 101


※柳井市まとめ

(2017年5月3日朝刊掲載)

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