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海外式典 参加の途上か さざなみ 呉を2日出港

 米軍艦艇への海上自衛隊の「武器等防護」に合流した護衛艦さざなみは呉基地所属だが、今回の出港は護衛艦いずもが所属する横須賀基地の司令が指揮を執っている。

 海上自衛隊呉地方総監部によると、さざなみは2日午前10時に呉基地を出港した。「15日にシンガポールである国際観艦式に参加するため、四国沖でいずもと合流して向かうとしか聞いていない」としている。その過程で米補給艦の防護に当たったとみられる。

 今後、呉基地を母港とする艦船が米艦を防護する見通しについては「予定は聞いていない」としている。

 市民団体「ピースリンク広島・呉・岩国」の西岡由紀夫・呉世話人(61)は「専守防衛を踏み越え、日米の一体化が進むことは問題だ。呉基地の位置付けを後方支援から出撃基地に変えるための既成事実を積み上げていることに怒りを覚える」と主張。「呉に配備された海自隊最大級のヘリ搭載型護衛艦かがも出るのではないか」と危惧する。(見田崇志)

(2017年5月4日朝刊掲載)

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