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護憲と改憲 訴え交錯 施行70年 憲法記念日 山口県内で集会

 憲法記念日の3日、山口県内では施行70年の日本国憲法をテーマにした集会があった。在日米軍基地問題や緊張感の高まる北朝鮮情勢などを踏まえ、護憲と改憲のそれぞれの立場で考えを主張した。

 改憲に反対する岩国市民たちでつくる「九条の会岩国」は沖縄の基地問題と憲法について考える講演会を、同市三笠町のシンフォニア岩国で開いた。琉球大法科大学院の高良鉄美教授(憲法学)が約70人を前に「基地問題は人権、国民主権、平和主義の問題」とし、「社会保障や自由、平和は憲法がつくってきたことを忘れてはいけない」と述べた。

 山口市天花の県神社庁では市民団体「日本会議山口」が、東京都での「公開憲法フォーラム」をインターネット中継し、改憲への取り組みを進めるムードを高めた。約30人が参加。中継では自民党総裁の安倍晋三首相がビデオメッセージで、9条に自衛隊の存在を明記するなどして憲法を改正し、2020年施行を目指す考えを示すと、拍手が起こった。(馬上稔子、広田恭祥)

(2017年5月4日朝刊掲載)

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