×

ニュース

「平和主義どう守る」 松江で集い 改憲反対の訴え採択

 憲法記念日の3日、護憲を訴える「メイクピースの集い」が島根県松江市殿町の県民会館であった。市民団体でつくる実行委員会が主催し、約450人が集まった。

 名古屋学院大の飯島滋明教授(憲法学)が講演。集団的自衛権を容認する安全保障関連法の制定により、「世界中で自衛隊の武力行使が可能になった」と指摘した。

 その上で、共謀罪の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案に、「反政府的な言動と見なされれば一網打尽に逮捕される」と危機感を示した。「民間の技術者も派遣される戦争は人ごとではない。平和主義をどうやって守るかが問われている」と訴えた。

 参加者は、改憲に反対するアピール文を採択し、会場周辺をパレードした。集いは2004年から毎年この日に開かれている。(西村萌)

(2017年5月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ