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私たちの、表現 7校が出演 平和願う書 2017ひろしまFF

 「こどもの日」の5日、最終日を迎えた2017ひろしまフラワーフェスティバル(FF)では、子どもや若者が躍動した。中高生が書道パフォーマンスを披露したり、小学生のきょうだいが民謡を熱唱したり。広島市中区の平和大通り一帯で繰り広げられた「きんさいYOSAKOI」にも大勢の子どもや若者が参加し、パワーを振りまいた。

 足をぐっと踏ん張り、全身をしなやかに動かして大きな筆をさばく。原爆ドーム対岸の特設会場であった中高生の書道パフォーマンスには、昨年を4校上回る7校が出演した。平和の願いを込めた作品が元安川の護岸を埋め尽くした。

 初出演となった安佐北高・広島中等教育学校書道部(安佐北区)は、部員12人が縦4メートル、横6メートルの布に向かった。大小さまざまな筆を音楽に合わせテンポよく運ぶ。「恵風」と大きくしたため、周囲に平和にまつわる花言葉をちりばめた。

 部長で高校3年の国重奈生さん(17)は「自分たちなりの言葉と手法で、身近な平和を積み重ねていくという思いを表現した」と顔をほころばせた。

 同じく初出演の皆実高書道部(南区)は、はかま姿の10人が「平和と愛と友情を胸に笑顔の花を咲かせよう」などと書き、観客が見入っていた。

 このほか、熊野、沼田、安西、観音、五日市の各高校の書道部が出演。作品は、会場そばを流れる元安川の護岸に夕方まで展示した。(新谷枝里子)

(2017年5月6日朝刊掲載)

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