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F35 初の一般公開 岩国基地 開放イベント

 岩国市の米海兵隊岩国基地と海上自衛隊岩国基地は5日、基地を一般開放するイベント「フレンドシップデー」を開いた。昨年は熊本地震の影響で海自がイベントを取りやめたため、2年ぶりの共催となった。約21万人(発表)が航空機の展示や航空ショーを楽しんだ。

 会場には、米軍機と自衛隊機など約40機が展示された。1月に米国外では初めて配備された米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bをはじめ、7月以降の岩国への移転計画があるE2D早期警戒機などが注目を集めた。

 海兵空陸任務部隊(MAGTF)の演目には、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなど4機が登場。初参加となった地上歩兵部隊と連携し、実戦さながらの動きを披露した。

 航空自衛隊「ブルーインパルス」のショーでは、華麗なアクロバット飛行に家族連れや航空ファンから歓声が上がった。東広島市の黒瀬中1年原田美紀さん(12)は「いろいろな飛び方があってすごい。音やスピードも迫力があった」と話していた。(馬上稔子)

航空ショー 拍手と歓声 岩国基地開放イベント 反対派は懸念 艦載機展示も注目

 岩国市の米海兵隊岩国基地と海上自衛隊岩国基地が2年ぶりに共催した5日の基地開放イベント「フレンドシップデー」。航空自衛隊「ブルーインパルス」などの航空ショーが人気を集め、航空機の展示にも人だかりができた。(松本恭治、藤田智、坂本顕)

 航空ショーのラストを飾ったブルーインパルス。急降下や回転飛行を披露したり、煙でハートマークを描いたりした。美しい編隊で上空を通り過ぎるたび、観客から大きな拍手と歓声が上がった。

 E2D早期警戒機など、7月以降に岩国へ移転する計画がある空母艦載機の展示も注目を集めた。岩国市南岩国町の会社員岡崎文哉さん(24)は「多くの米軍機と米国人が来ることで、岩国が活気づけば」と望んだ。

 一方、基地機能の強化に反対する市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は基地内でフィールドワークを実施。講師を務めた団体顧問の久米慶典さん(61)=同市麻里布町=は「住宅や米軍施設も新しくなり、軍事拠点化が進んでいる」と懸念を示した。

(2017年5月6日朝刊掲載)

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