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平和大行進が東京出発 第1陣 8月4日広島到着

 核なき世界の実現を訴えながら全国11コースを歩く平和大行進(日本原水協などの実行委員会主催)の第1陣が6日、東京・夢の島を出発した。ゴールの被爆地・広島市を目指して、8月4日まで歩みを進める。

 夢の島公園の第五福竜丸展示館前であった出発集会には、平和団体などの約700人が集まった。日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(85)はあいさつで、3月に国連本部で始まった「核兵器禁止条約」の制定交渉に言及。核兵器保有国や核抑止力に依存する国が参加していない現状に触れ「どの国も参加せざるを得ない状況にするため、禁止を求める声を世界にアピールしよう」と訴えた。

 この日は港区まで練り歩いた。米マサチューセッツ州から初めて参加した大学1年ケイラ・ウォーリーさん(19)は「核兵器は地球全体の問題。廃絶を支持する米国人もいると知ってもらい、平和をつくるために連帯したい」と話していた。

 大行進は60回目。北海道や沖縄などからも順次スタートする。(田中美千子)

(2017年5月7日朝刊掲載)

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