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被爆67年 福山でも祈りの朝 死没者慰霊式に75人

 広島県福山市原爆被害者の会は6日、同市霞町の中央公園で原爆死没者慰霊式を開いた。被爆者や遺族たち約75人が参列。亡くなった人の冥福を祈り、核のない世界を目指すことを誓った。

 午前8時15分、慰霊碑前で全員が黙とう。被爆2世や遺族たちは慰霊碑に千羽鶴や花を手向けた。広中正樹会長(72)=同市手城町=は福島第1原発事故に触れ「会は脱原発を訴え、代替エネルギーを国に求めていく」と話した。

 慰霊碑には、この1年間で亡くなったか死亡が確認された市内の51人の名前を加え、計1067人の死没者名簿を納めた。

 被爆2世の会社員有木誠さん(61)=同市引野町=は「被爆者のつらさを考えながら花を置いた。二度と悲劇を繰り返さない社会の実現を祈っている」と話した。(東谷和平)

(2012年8月7日朝刊掲載)

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