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リトアニア外相 広島の原爆資料館見学 新装後初の外国要人

 リトアニアのリナス・リンケビチュス外相(56)が7日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を視察した。4月に東館の展示を新装して以降、外国の要人訪問は初めて。

 エギディユス・メイルーナス駐日大使(53)たちと志賀賢治館長の案内で回った。東館3階では被爆前の広島の町並みの模型を見た後、爆風や熱線が広がり、街が一瞬で破壊される様子をCGで伝える「ホワイトパノラマ」を見学した。原爆が投下された午前8時15分で止まった腕時計や被爆した人が着ていた上着などにも見入った。

 リンケビチュス外相は「歴史は学んでいたが、実際に訪れて原爆投下前後のまちの変化が分かった。広島の復興の力を感じた」と話した。芳名録には「二度とあのような恐怖を許してはならない」と記した。

 リトアニアの外相が平和記念公園を訪れたのは初めて。原爆慰霊碑に献花し、被爆者の小倉桂子さん(79)=中区=の体験も聞いた。(小笠原芳)

(2017年5月9日朝刊掲載)

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