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3~5日入館33.8%増 広島の原爆資料館 東館改装が効果

 ゴールデンウイーク(GW)期間中の3~5日、原爆資料館(広島市中区)の入館者数は計3万4495人と昨年同期より33・8%増えた。資料館は、昨年5月のオバマ米大統領(当時)の訪問の影響に加え、4月26日に東館が改装オープンした効果とみている。

 昨年同期の2万5778人より、8717人多かった。3日間いずれも1万人を超え、一時は屋外に入館を待つ長い列ができた。最多は4日の1万2736人だった。

 市は資料館の耐震化と内部改修の工事を進めており、東館オープンと入れ替わる形で本館を閉鎖。本館で展示してきた遺品などの実物資料は東館で仮設展示している。1日の入館者数は、東館だけとなった4月26日以降も、5月1日を除いて7日まで昨年を上回っている。

 2016年度の入館者数は173万9986人で、1955年度の開館以来最多を記録した。資料館啓発課は「本館を一時閉じるため減少の心配もあったが、新たな展示を知って来館する傾向が強いのでは」と分析している。(野田華奈子)

(2017年5月9日朝刊掲載)

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