×

ニュース

地元が舞台の「黒い雨」学ぶ 神石高原 三和中生

 広島県神石高原町の三和中1年生30人が6日、小畠交流会館で、同町が舞台の一つになっている井伏鱒二の小説「黒い雨」について学んだ成果を報告した=写真。広島原爆の日にちなみ、町と平和サロン「歴史と文学の館・志麻利」が主催した。

 5、6月に授業の一環で主人公のモデル故重松静馬さん宅などを巡り、映画「黒い雨」を鑑賞した感想を一人一人が発表。「人はこんなひどいことができてしまうと思った」「核兵器が今もあり、発射可能なのが怖い」などと話した。

 山本浩生君(13)は「原爆の悲惨さを訴えた小説発祥の地と分かった。核兵器廃絶に役立つ人間になりたい」と決意した。

 町民約150人が参加。平和を願う歌の披露もあった。

(2012年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ