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被爆ピアノ映画 資金募る 監督や矢川さん呼び掛け

 被爆ピアノとともに全国をコンサートで回る広島市安佐南区の調律師、矢川光則さん(64)の物語を映画化することを決めた五藤利弘監督(48)=東京都=が矢川さんとともに、協賛金の呼び掛けを作品の舞台となる広島などで始めた。

 企画書によれば、将来に迷う東京育ちの音大生が被爆ピアノと出合い、矢川さんを取り巻く人たちとの交流を通じて、大切なことに気づいていく、というストーリー。課題は資金の調達で、来年夏の撮影開始に向け、制作費として3千万円程度を募りたいという。

 協賛金は1口2千円からで、完成した映画のエンドロールに協力者の名前が載る。五藤監督は「今後、支援を募るクラウドファンディングも検討したい」と話している。当面の問い合わせは矢川ピアノ工房Tel082(848)9533。(岩崎誠)

(2017年5月9日朝刊掲載)

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