×

ニュース

防衛局、公開質問状に回答 騒音の苦情増加も提示 岩国艦載機移転

 岩国市の政治団体「市民政党『草の根』」のメンバーたち5人が9日、広島市中区の中国四国防衛局を訪れ、米海兵隊岩国基地への空母艦載機の移転計画などに関する公開質問状の回答を受けた。

 同局の阿部俊一報道官が対応し、神奈川県の米海軍横須賀基地への空母寄港は過去3年で600日以上▽寄港中に艦載機が同県の厚木基地を使用したと考えている―と説明。同基地周辺の住民からの騒音などへの苦情の年間件数が過去3年で1481件、1885件、2266件と増えている状況も示した。

 岩国基地周辺の騒音予測図の基となるデータ、愛宕山地区の米軍住宅建設用地の無償提供の経緯などについても説明があったが、メンバーから「納得できない」との声が相次いだ。代表の井原勝介前岩国市長は「訓練や騒音の実態、法的問題など分からないことが多い。再質問をまとめ、引き続きただしていく」と話した。(松本大典)

(2017年5月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ