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戦没者 安らかに眠って 周南で追悼式

 周南市主催の戦没者追悼式が10日、同市徳山の市文化会館であった。家族や友人を戦地や徳山空襲で亡くした遺族たち約400人が参列した。

 木村健一郎市長が「戦没者の古里への思いを生かすべく、住んでよかったと思えるまちづくりに全力を注ぐ」と述べた。市連合遺族会の大川勝也会長(74)は「歴史を次世代に継承していく」と誓った。

 市によると太平洋戦争などで4500人を超える市民や市出身者が命を落とし、このうち1945年の5、7月の2度の徳山空襲で計約千人が亡くなった。陸軍兵の父正秋さんがフィリピン沖のバシー海峡で戦死した、同市湯野の渡辺貞人さん(73)は「母が父の写真をずっと大切に持っていた。安らかに眠ってほしい」と話していた。(高田果歩)

(2017年5月11日朝刊掲載)

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