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アフリカ発祈りの千羽鶴 ガボンの児童が広島市に贈る

■記者 見田崇志

 アフリカ中部のガボンの子どもたちが折った千羽鶴が、広島市に届けられる。原爆の子の像(中区)建立のきっかけとなった佐々木禎子さんについて学んだ児童が平和への思いを込めて、約3カ月かけて完成させた。28、29の両日、同市である「対アフリカ人道支援セミナー」(外務省主催)の会場で市に渡される。

 千羽鶴を用意したのは、就学前の幼児や小学生が通う首都リーブルビルのノタム学校の子どもたち。折り紙を通じて平和を学ぶプログラムをインターネットで知った校長の提案で今年初め、被爆10年後に白血病で亡くなった禎子さんの物語を学習する授業があり、児童の代表12人が折った。

 同校が今夏、広島に届けたいと在ガボン日本大使館を通じて外務省に託した。市留学生会館(南区)であるセミナー2日目の29日、在日ガボン大使館のフランソワ・ペンジェ・ボンビラ駐日臨時代理大使が豊田麻子副市長に手渡す。

 会場では児童が千羽鶴を折る様子も映像で紹介する予定。市平和推進課は「子どもの気持ちを大切にしながら、原爆の子の像に手向けたい」としている。

(2008年11月27日朝刊掲載)

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