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米軍機の低空飛行騒音 広島県北広島 110デシベル超観測 16年度

 北広島町で2016年度、米軍機とみられる低空飛行の騒音で、自動車の警笛に相当する110デシベル超を観測していたことが12日、分かった。13年に町が測定を始めて以降で最大。騒音件数は前年度より減少したという。同町で12日、廿日市市と三次市、安芸太田町との情報交換会があり北広島町が報告した。

 北広島町は芸北、大朝の両支所と八幡、美和の両出張所で70デシベル以上の航空機騒音を計測している。16年度は、米軍の訓練空域、エリア567にかかる八幡で10月31日午前10時22分に110・5デシベルを計測し、2メートル離れた自動車の警笛に相当する騒音を記録した。

 4月19日午後4時2分にも108・0デシベルを記録するなど100デシベル以上は計12回で、15年度の3倍に急増した。

 各地点での16年度の測定日数と回数は、芸北(74日155回)▽大朝(12日15回)▽八幡(139日665回)▽美和(31日43回)―で、回数はいずれも15年度を2~350回下回った。

 町は、米海兵隊岩国基地(岩国市)に空母艦載機61機が7月以降に移転する計画を踏まえ「騒音が増える可能性がある。引き続き注視する」と説明。3市町と連携し対応策を検討する。(山田太一)

(2017年5月13日朝刊掲載)

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