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被爆67年 被爆者の願い 記入呼び掛け

 広島原爆の日の6日、惨禍に巻き込まれた人々の冥福や平和への祈りが広島市や周辺で続いた。あの日から67年。被爆者の高齢化が進む中、体験の継承や核兵器の廃絶を目指すイベントも繰り広げられた。

 被爆者たちから平和を願うメッセージを、広島市佐伯区湯来町の湯来中の生徒が、地元の原爆死没者慰霊式で集めた。

 全校生徒36人が同町和田の慰霊碑前であった式典に参列。会場で、持参した和紙に記入を呼び掛けた。被爆者たち17人が「核のない世界をつくり出せることを願っています」「平和を永遠に祈る」などのメッセージを寄せた。

 生徒会長の3年森田歩君(15)は「文言は一人一人違っていた。ひとりの命の大切さを忘れずに、皆さんの祈りを亡くなった方にも伝えたい」と話した。

 集めたメッセージは水内川での灯籠流しに使う予定だったが、降雨のため中止し、10月の文化祭で生徒のメッセージとともに展示する。

(2012年8月7日朝刊掲載)

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