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被爆67年 慰霊碑の前で120人が黙とう 府中

 広島原爆の日の6日、惨禍に巻き込まれた人々の冥福や平和への祈りが広島市や周辺で続いた。あの日から67年。被爆者の高齢化が進む中、体験の継承や核兵器の廃絶を目指すイベントも繰り広げられた。

 府中町の原爆死没者慰霊式典・平和祈念式典が、同町本町の榎川河川敷にある原爆慰霊碑前であった。

 町内の被爆者や住民約120人が参列し、碑に花や折り鶴をささげた。和多利義之町長は、あいさつで福島第1原発事故に触れ「多くの住民が避難生活を余儀なくされている。国は、早期にこの問題を解決すべきだ」と述べた。

 「町原爆死没者慰霊並びに平和祈念の会」の主催。会代表の吉田美江子さん(79)は「戦争を知っている私たちが、若い人に戦争の怖さを語り継いでいかなければならない」と力を込めていた。

(2012年8月7日朝刊掲載)

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