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被爆67年 「継承が義務」 小中高生誓う

 広島原爆の日の6日、惨禍に巻き込まれた人々の冥福や平和への祈りが広島市や周辺で続いた。あの日から67年。被爆者の高齢化が進む中、体験の継承や核兵器の廃絶を目指すイベントも繰り広げられた。

 大竹市立戸の原爆慰霊碑「叫魂」前で、原爆死没者追悼・平和祈念式典があった。被爆者や遺族、小中高生たち計約400人が参列した。

 市原爆被爆者協議会と市、市教委が実行委員会方式で開催。協議会の藤川毅会長(77)が「市内被爆者の平均年齢は81歳を超えた。残された時間は多くない。被爆2世と一緒になって核廃絶を訴え続けていきたい」とあいさつした。

 阿多田小6年宮下藍君(11)、玖波中3年藤重幸四郎君(15)、大竹高2年森本沙希さん(16)がそれぞれ平和の誓いを読んだ。森本さんは福島第1原発事故にも触れ、「被爆・被災の体験を次の世代に伝えることが若者の義務」と決意を述べた。

(2012年8月7日朝刊掲載)

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