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被爆67年 広島工ナイン黙とう

 広島原爆の日の6日、惨禍に巻き込まれた人々の冥福や平和への祈りが広島市や周辺で続いた。あの日から67年。被爆者の高齢化が進む中、体験の継承や核兵器の廃絶を目指すイベントも繰り広げられた。

 第94回全国高校野球選手権大会に出場する広島工ナインは、大阪府枚方市内のグラウンドで黙とうし、原爆犠牲者の冥福を祈った。

 午前8時40分の練習開始を前に、選手18人が外野に整列。広島の方角に向かって、約1分間黙とうした。被爆した祖父を5月に亡くした児玉卓也左翼手(17)は「何もなくなった街が、多くの人の力で復興した。今、野球ができることを幸せに思う」。沖元茂雄監督(47)は「8月6日という日を考えるいい機会になった」と話した。

 選手は8日の飯塚(福岡)戦に向け、約3時間汗を流した。(山田太一)

(2012年8月7日朝刊掲載)

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