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核廃絶の道筋討論 原水協 長崎大会始まる

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は8日、長崎市での大会を始めた。幕開けとなる「国際交流フォーラム」では、海外の政府代表や非政府組織(NGO)の関係者たち4人が核兵器廃絶への道筋などをテーマに討論した。

 フォーラムには約220人が参加した。メキシコのクロド・ヘレル駐日大使は、核拡散防止条約(NPT)再検討会議などを舞台にした核軍縮議論が停滞していると指摘。「国連が責任を持って核軍縮交渉の場を再び活性化する必要がある」と指摘した。

 国連マレーシア代表部のマズラン・ムハンマド常駐代表は「米国市民の関心は社会保障や経済問題にある。市民が核軍縮への関心を持たないと世論は盛り上がらない」と強調した。

 一方、原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は8日、長崎大会を続け、脱原子力など15の分科会を開催。原水禁と連合、核禁会議の共催でNPT再検討会議に関するシンポジウムもあった。(加納亜弥)

(2012年8月9日朝刊掲載)

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