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グラウラー4機飛来 岩国基地 一時配備 前倒し

 米海兵隊岩国基地(岩国市)に24日午後、米軍のEA18Gグラウラー電子戦機4機が飛来した。同機種は27日から約1カ月間、同基地に計6機が一時的に移る計画だったが、到着が早まるなどの計画変更について岩国市や山口県への事前通告はなかった。

 岩国市からの問い合わせに対し防衛省が在日米軍に事実関係を確認。同省地方調整課によると、在日米軍は「運用上の都合で、24日に4機が飛来している」と説明。残り2機は27日までに到着するという。同課は「計画に変更が生じた際の速やかな情報提供を求め、騒音面、安全面への配慮も申し入れた」としている。

 同県岩国基地対策室には午後8時40分、中国四国防衛局から電話とメールで「4機が飛来した」との連絡があった。事前の連絡はなく、予定が早まった理由などの説明はなかった。

 同機種の一時配備については17日、防衛省の宮沢博行政務官が同県の村岡嗣政知事と福田良彦市長に直接伝達。配備先の米軍三沢基地(青森県)の滑走路改修工事などに伴い計6機と隊員200人が移るとされ、県、市とも騒音や安全対策などを要請していた。

 7月以降に予定される米海軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地への空母艦載機移転計画で、同機種は2018年1月に6機が移転することになっている。(田中美千子、佐藤正明、藤田智)

(2017年5月25日朝刊掲載)

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