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戦没者悼み平和誓う 福山の中央公園で慰霊式

 福山空襲から67年を迎えた8日、福山市霞町の市中央公園で原爆・福山戦災死没者慰霊式があった。遺族たち約300人が犠牲者を追悼した。

 羽田皓市長は「再び悲しみを繰り返すことのないよう力を尽くします」とあいさつ。参列者は、市戦災死没者慰霊碑(母子三人像)のそばに千羽鶴や折りばら、花をささげた。

 空襲で父親が犠牲になった同市本庄町中の今井修さん(81)は「父は焼夷(しょうい)弾が腹に当たり『痛い痛い』と苦しんで死んだ。母子三人像が、悲劇を起こさないでと語りかけてくるようだった」と話した。

 この日、松浜町のリーデンローズでは「市民平和のつどい・市民平和大会」があり、1200人が参加。小中学生たちが音楽演奏や合唱をし、平和を願った。(久保友美恵)

(2012年8月9日朝刊掲載)

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