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オスプレイ 議長会議、国に要望書 中国5県議会

 中国5県議会の正副議長会議が9日、山口市のホテルであり、5県の全正副議長ら約30人が出席した。米海兵隊岩国基地(岩国市)に陸揚げされた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、納得できる安全性の説明などを求める国への要望書案を原案通り決定した。13日に首相や外相、防衛相ら各関係者に発送する。

 山口、島根県が共同提出した要望書では、先月23日のオスプレイの安全性確認前の基地搬入について「住民の安全確保と地元の意向をないがしろにした対応で、国への大きな不信感を抱かざるを得ない」と主張。安全性や事故原因について、関係自治体が納得できる説明をする▽関係自治体の意向を十分尊重して対応する―ことを国に求めている。

 また中国山地での米軍機の低空飛行訓練についても言及し、「オスプレイも訓練ルートが存在すると指摘され、安全性や騒音被害への懸念はこれまで以上に強くなっている」と指摘。騒音測定器の設置による訓練の実態把握や、住民に危険を及ぼす訓練をしないよう米側への強力な対応を求めている。

 次回は来年5月、広島県で開催される予定。(金刺大五)

(2012年8月10日朝刊掲載)

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