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長崎原爆の日 広島も祈り 中区で「慰霊の会」

 長崎原爆の日の9日、広島から犠牲者に祈りをささげる「慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館であった。被爆者や市職員たち約80人が出席し、平和への思いを新たにした。

 参加者は原爆投下時刻の午前11時2分、全員で黙とう。テレビで長崎市の平和祈念式典の中継を見守り、田上富久市長の平和宣言に聞き入った。長崎の被爆者の証言ビデオの上映もあった。

 県立広島商業学校(現県立広島商高)に在学中、皆実町(現南区)の仮校舎で被爆した西区の瀬川博さん(81)は「同じ痛みを知る者として祈りに来た。今は原発事故で被災した福島の人たちも気掛かり。過ちを繰り返さないためにも国は自然エネルギーの開発を」と話していた。

 慰霊の会は市と広島平和文化センターが主催し、10回目。

(2012年8月10日朝刊掲載)

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