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ヒバクシャ国際署名 鳥取知事が協力

 鳥取県の平井伸治知事は31日、核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を全ての国に迫る「ヒバクシャ国際署名」に署名した。「ヒバクシャ国際署名をすすめる鳥取県民の会」の被爆者たちの依頼に応えた。中国5県の知事では、広島県の湯崎英彦知事に続き2人目。

 「県民の会」を構成する県原爆被害者協議会(約150人)などの5人が県庁を訪問。広島市で被爆した同協議会の石川行弘事務局長(75)=鳥取市=が「昨年結成60周年を迎えた日本被団協の、二度とヒバクシャをつくらないという決意の活動。後押しを」と求めた。

 署名した平井知事は「心から共鳴する。私たちは被爆国としての役割を果たさなければならない。世界と連帯し、地球から核兵器がなくなる日が来ることを願う」と述べた。

 広島市で被爆した同協議会の田中一朗会長(88)=鳥取市=は「体力的にきついが、知事の言葉は力になった。原爆の悲劇が忘れられてはならない」と決意を新たにしていた。

 ヒバクシャ国際署名は昨年4月、日本被団協の提唱でスタート。核拡散防止条約(NPT)再検討会議がある2020年まで続け、随時、国連総会に届ける。(小畑浩)

(2017年6月1日朝刊掲載)

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