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広島市観光客6年連続最多 16年 外国人14.3%増 117万6000人

オバマ氏訪問やカープ快進撃が押し上げ

 2016年に広島市を訪れた観光客は1261万1千人で、6年連続で過去最多を更新した。前年より5・1%(61万4千人)増。外国人観光客も5年連続で過去最多を塗り替えた。オバマ米大統領(当時)の広島訪問や広島東洋カープの快進撃が、数字を押し上げたとみられる。市が31日公表した。(渡辺裕明)

 内訳は一般1111万2千人(4・5%増)、修学旅行生32万3千人(3・6%減)、外国人117万6千人(14・3%増)。

 外国人は15年に初めて100万人を超え、なお2桁の伸び率を示した。昨年5月のオバマ氏訪問に加え、原爆資料館と原爆ドーム(ともに中区)が、世界最大の旅行口コミサイトがまとめる外国人に人気の国内観光地ランキングで3年連続2位になったのも追い風。米国、オーストラリアなどではインターネットを使った宣伝活動を強化していた。

 また、25年ぶりにリーグ優勝したカープを巡るフィーバーについて市観光政策部は「優勝パレードにも全国から大勢の方が集った。盛り上がりはすさまじかった」と観光面に好影響があったとみる。修学旅行生は、15年に山口市を主会場に開かれたボーイスカウトの世界大会参加者が訪れた影響を差し引けば、伸びているという。

 宿泊客数は542万8千人(12・5%増)で、全体の観光客に占める割合は43・0%。観光消費額は2297億円(6・0%増)で、1人当たり1万8220円(0・9%増)だった。

 20年の東京五輪・パラリンピックまでは国内全体で外国人観光客が増えるとみられる。同部は「いかにして広島に呼び込めるかを考えたい」としている。

(2017年6月1日朝刊掲載)

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