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平和の尊さドラマで訴え 呉の三津田高放送部 

 広島県呉市の三津田高放送部が戦争をテーマにしたラジオドラマ「つばさ屋」を制作した。世代を超え平和について考えてほしいと、卒業生の脚本を基に完成させた。12日午後7時、広島FMで放送する。

 自由に飛び回れる翼を作る職人は戦争で家族を失い、戦後に出会った同じ境遇の少年に翼を贈った。翼は希望の象徴。未来に向かって生きる少年たちの姿を通して平和の尊さを訴える。放送時間は30分だ。

 広島市西区在住で、同校に在学中に放送部員だった作家北森みおさんの原作。北森さんが3月、ラジオを通して多くの人に平和を考えるきっかけになればと後輩たちに制作を呼び掛けた。

 部員13人は6月、北森さんとともに制作を開始。呉市在住のシンガー・ソングライター田中ルミ子さんに主題歌の作曲などを依頼し7月9日に完成した。制作班長を務めた3年高持大輝君(17)は「感動してもらえる番組に仕上がった。ぜひ聞いてほしい」と話していた。(柳本真宏)

(2012年8月11日朝刊掲載)

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