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廃炉計画 中電が説明会 松江 住民に工程や見通し

 中国電力島根原発1号機(松江市鹿島町)の廃炉工程を示した廃止措置計画について、中電主催の住民説明会が30日夜、同町で始まった。1日まで同市と米子市であり、原発30キロ圏の住民に約30年間にわたる廃炉作業への理解を求める。

 町内の鹿島文化ホールであった説明会には、住民や自治体職員約40人が参加。中電側は廃炉の流れや、1号機の使用済み核燃料を青森県六ケ所村の再処理工場に搬出する見通しなどを説明した。

 中電島根原子力本部の古林行雄本部長は「長い時間をかけて進める。地域の理解が得られるよう最善を尽くす」と述べた。

 島根2号機の中央制御室の空調換気ダクトで腐食による穴や亀裂が相次いで見つかった問題も説明。廃止措置計画と合わせ、会場から質問は出なかった。

 訪れた同町名分のパート従業員安達留実さん(24)は「数字ばかりが並ぶ印象で分かりづらかった。放射性廃棄物の量の見通しが想像より少なく、安心した」と話していた。

 31日には松江市学園南のくにびきメッセであった。1日は午後7時から、米子市末広町の市文化ホールで開く。(秋吉正哉)

(2017年6月1日朝刊掲載)

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