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本館の耐震改修に着手 原爆資料館 来年7月オープンへ

 広島市は1日、原爆資料館本館(中区)の耐震改修の作業に着手した。国の重要文化財である建物の外観を保ちながら、震度6強の揺れに耐えられるようにする。展示の全面見直しも進め、2018年7月の改装オープンを目指す。工事は19年7月末の完了予定。

 この日は、本館のそばで鋼製パネルを組み立て、高さ約2メートルの囲いを設ける作業を進めた。これまであった遺構調査のための囲いより一回り広がるという。12日に現場事務所を設けて掘削を始め、着工。本館地下部分の基礎をくいで補強し、免震装置を取り付ける工事を約2年かけて実施する。東館と結ぶ渡り廊下も架け替え、幅を広げる。

 本館内部の改修は7月に着手予定。4月26日から閉館しており、展示していた実物資料の移動や備品の撤去作業が進んでいる。

 本館の耐震改修や内部改装のため市は14年3月に初の全面改修に着手。先行して工事と展示刷新を終えた東館で、4月26日から実物資料の仮設展示をしている。(野田華奈子)

(2017年6月2日朝刊掲載)

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