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鳥取の14市町村長賛同 ヒバクシャ国際署名 県内の7割

 核兵器を禁止し廃絶する条約の締結を全ての国に求める「ヒバクシャ国際署名」に、鳥取県内の19市町村長のうち7割の14人が賛同の意向であることが1日、中国新聞の取材で分かった。5月31日には平井伸治知事が署名。被爆者たちが先月設立した「ヒバクシャ署名をすすめる鳥取県民の会」は、活動の広がりに期待している。

 署名は日本被団協の提唱で昨年4月にスタート。随時、国連総会に届ける。既に深沢義彦鳥取市長、石田耕太郎倉吉市長たち7市町長が署名。理由は「再び悲惨な被爆者をつくってはならない」(吉田英人八頭町長)、「核兵器廃絶に向けた地道な取り組みが大切」(小林昌司若桜町長)、「『非核平和の町』宣言をしている」(榎本武利岩美町長)などとしている。

 7町村長が「署名する意思がある」と明言。町長1人は「要請があれば前向きに検討したい」と答えた。

 中国5県の知事のうち、広島県の湯崎英彦知事に続いての署名となった平井知事は、1日の定例会見で「内心の自由や政治的信条もある」と前置きした上で、5日に鳥取県湯梨浜町で始まる中国地方知事会議で、署名について紹介する考えがあるとした。(小畑浩)

<ヒバクシャ国際署名 鳥取県内の市町村長の意向>

鳥取市 ◎
米子市 △
倉吉市 ◎
境港市 △
岩美町 ◎
若桜町 ◎
智頭町 ○
八頭町 ◎
三朝町 ○
湯梨浜町 ◎
琴浦町 ○
北栄町 ○
日吉津村 ○
大山町 ○
南部町 ○
伯耆町 △
日南町 ◎
日野町 △
江府町 □


◎署名済み○署名する意思がある□前向きに検討△未定

(2017年6月2日朝刊掲載)

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