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紛争解決 学生が討論 イスラエル・パレスチナ・日本の28人

 紛争問題を抱えるイスラエル、パレスチナと日本の大学生が解決の糸口を探る「日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議」が11日、神石高原町の仙養ケ原ふれあいの里で始まった。18日まで共同生活をして討論を重ねる。19~21日は広島市に移り、中区の原爆資料館などを見学する。(武内宏介)

 イスラエル3人、パレスチナ5人、日本20人の18~29歳が参加。初日は参加した動機などを紹介した。

 イスラエル在住のパレスチナ人サイード・ダルワシさん(21)とイスラエル人セルゲイ・ブラソブさん(28)は、いずれも「普段は人目があって話せない。一緒に話してみたかった」と語り、両者が交流しにくい国内事情に触れた。「日本人の仲介で建設的な話ができる」と期待する声もあった。

 今後はメディアの論調や教育の在り方、紛争の解決策などを話し合う。納涼祭やハイキングにも出掛けて交流を深める。

 都内の大学生を中心につくる学生会議の主催で10回目。広島開催は被爆地を訪れるために昨年から始まった。22日から総括などのため東京に滞在し、26日に帰国する。

 初参加した広島市立大国際学部2年の岡本はづきさん(20)は「紛争地域の生の声を聞きたい」と話していた。

(2012年8月12日朝刊掲載)

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