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艦載機移転 容認是非 23日にも表明 岩国市長 市議会開会 論戦へ

 岩国市議会は2日、定例会を開会した。米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画を巡り、福田良彦市長は定例会最終日の23日にも受け入れの是非を表明するとみられる。一般質問では移転計画に賛成、反対の議員からさまざまな意見が出る見通しで、激しい論戦が予想される。

 米側が7月以降の開始を予定する移転について、福田市長は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設見通しが立つことなど、受け入れの前提とする4条件を全てクリアしたと説明。受け入れの判断材料とする、国に要望した安心安全対策や地域振興策などにも「一定の成果はあった」と評価している。

 福田市長は市民と議会の意見も判断材料に挙げており、5月中に住民説明会と市議会全員協議会で質疑に応じた。議会の意見を聞く場は定例会の一般質問もあり、期日は決定済みの13~15日に、16、19日を加えた最大5日間が見込まれる。福田市長はその内容も踏まえ、23日にも判断を表明するとみられる。

 定例会では会期を23日までの22日間と決めた後、市学校給食センター条例の一部改正案など12議案を上程。うち市公平委員と市教育委員各1人の選任と任命の議案2件に同意した。(松本恭治)

(2017年6月3日朝刊掲載)

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