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被爆電車で悲惨さ学ぶ 小中学生28人 「平和キャンプ」 受け継ぐヒロシマ

 小中学生が被爆や戦争について学ぶ1泊2日の「こども平和キャンプ」が3日、広島市内で始まった。初日は被爆電車に乗って原爆の悲惨さを学び、似島(南区)で軍用施設の遺構などを巡った。

 原爆資料館などの主催で、市内と坂町の小学4年~中学3年の28人が参加した。広島電鉄の被爆電車に原爆ドーム前から乗り、広島港に向かう車内でピースボランティアから原爆投下直後の沿線の状況などの説明を受けた。

 負傷した被爆者たちの写真も見ながら「やけどに油を塗るぐらいの手当てしか受けられなかった」などの話に耳を傾けた。吉島東小5年須藤ななみさん(11)は「大勢の人が亡くなったのは悲しい。戦争の悲惨さを伝えていきたい」と話した。

 参加者は似島に宿泊。4日は島内の慰霊碑を訪れるほか、第1次世界大戦で捕虜になったドイツ人菓子職人が同島で作ったとされるバウムクーヘン作りに挑む。(畑山尚史)

(2017年6月4日朝刊掲載)

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