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広島駅の電子看板修正 平和公園 1キロ西に誤表示 自由通路 外国人向け設置直後

 JR広島駅(広島市南区)の南北自由通路に設置された外国人向けの電子看板の地図で、平和記念公園(中区)の場所が誤って表示されていたことが5日、分かった。通路は先月28日に利用が始まったばかり。広島の「陸の玄関口」として多くの観光客が行き交う場所でのミスに、JR西日本広島支社(東区)は「お客さまに迷惑を掛け、申し訳ない」と陳謝している。

 間違いがあったのは、高さ2・1メートル、幅2・5メートルの電子看板にある4枚の画面のうち、1枚に組み込んだ地図。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応し、原爆ドームと原爆慰霊碑のイラスト入りで平和記念公園の場所などを示している。

 日本語版では、地図上の正しい位置に名称とイラストを表示していたが、残る3カ国語版では、離れた場所に記したイラストなどを線で結び、実際より約1キロ西にずれた地点を示していた。

 広島支社によると、電子看板を設置管理している子会社が、チェックで見落としていたという。指摘を受け5日午後、「調整中」の貼り紙をして運用をストップ。約6時間かけて修正し、夕方に再開した。

 広島駅は1日約14万6千人が乗降し、外国人観光客の利用も多い。南区の主婦上田由絵さん(56)は「観光客にとって駅は広島の顔。誤った情報を伝えたのは残念だ」と苦言を呈した。

 電子看板は、広島駅の北口と南口を結ぶ自由通路の中央改札口の前にある。タッチパネル方式の画面を操作すると、時刻表や列車の運行状況なども閲覧できる。(下高充生)

(2017年6月6日朝刊掲載)

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