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上殿小13人 原爆病院訪問 入院患者に合唱や肩たたき

 安芸太田町の上殿小3~6年13人が5日、広島市中区の広島赤十字・原爆病院を訪れた。地元で摘んだササユリを入院患者に贈り、歌や遊びで触れ合った。

 院内の一室で、被爆者5人を含む入院患者15人と対面。ササユリに、地域住民から寄せられたナデシコやユリを加えた花束を1人ずつに手渡した。続いて合唱やリコーダー演奏を披露。一緒に手遊びをしたり、肩をたたいたりして交流した。

 同小は、地元でのササユリの呼び名にちなんだ「山ゆり訪問」を1951年から年1回続け、67回目。ただ一人の6年生の藤本夕真さん(11)は「患者さんに楽しんでもらい、うれしかった」。被爆者の渡部明さん(87)=中区=は「子どもの頃を思い出し、元気をたくさんもらった」と喜んでいた。(伊藤友一)

(2017年6月6日朝刊掲載)

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