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「この世界」故郷呉に帰る ポポロ、17日から再上映 冷めぬ人気 要望受け

 アニメ映画「この世界の片隅に」の人気が上映期間終了後も冷めないのを受け、呉市の映画館呉ポポロは17日から4週間にわたり、異例の再上映をする。「舞台となった呉市で見たい」という全国のファンの要望に応える。

 同館は昨年11月12日からことし5月12日まで、この映画を上映していた。北海道から沖縄まで全国からファンが訪れ、延べ1万7056人が鑑賞。「呉でもう一度、映画を見たい」との声が寄せられていた。

 大きな反響に同館を運営する呉興行倶楽部(くらぶ)は、17日~7月14日に再上映することを決めた。1日2回の上映を予定する。同社の下原謙次郎専務(80)は「素晴らしい作品だからこそ、全国にファンが多い。再上映は珍しく、呉の観光振興にもつながるはずだ」と話している。

 映画は主人公すずが結婚を機に広島市から呉市に移り住み、戦争の苦難を乗り越え、たくましく生きる姿を描く。全国でロングランヒットとなった。配給元の東京テアトルによると、全国360館以上で上映され、1日現在で観客動員数は199万人を超えた。興行収入は約25億8千万円に上る。(浜村満大)

(2017年6月7日朝刊掲載)

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