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三次捕虜収容所 克明に スケッチのコピー 市内で展示始まる

 太平洋戦争中に三次市三次町にあった「三次捕虜収容所」に収容されていたオランダ人の故ヘリット・クーフェルデンさん(1979年死去)が描いた同収容所のスケッチのコピーの展示会が、同市十日市東の市立図書館で始まった。7月9日まで。

 スケッチは、収容所の内部や、窓から見たと思われる尾関山周辺の風景などが描かれているA4判の10枚。いずれも、クーフェルデンさんの息子のヤンさん(78)から、民間人抑留所を研究している小宮まゆみさん(65)=横浜市=を通じて同館に寄贈された。収容所についての記載がある三次市史や小宮さんの著書なども置いている。

 三次市十日市東の看護師楫谷(かじたに)裕介さん(31)は「三次町に収容所があったなんて知らなかった。どのスケッチもリアルで、当時の収容者の生活がうかがえる」と見入っていた。(八百村耕平)

(2017年6月7日朝刊掲載)

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