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上関原発建設の調査中止を

 中国電力の上関原発建設計画に反対する市民団体「原発いらん!山口ネットワーク」などは7日、中電が今月中旬に始めるボーリング調査の中止を、同社に申し入れた。

 7団体の16人が広島市中区の中電本社を訪れ、広報部門の担当者に申し入れ書を手渡した。申し入れ書は「建設の一歩を踏み出すもの」と指摘。ボーリング調査の中止と原子炉設置許可申請の取り下げ、建設計画撤回の3項目を求めた。

 中電は、国の温室効果ガスの削減目標を挙げ、「温室効果ガスを減らすには原子力比率を維持する必要がある」と強調。ボーリング調査は「断層の評価に万全を期すため」と説明した。

 参加者からは「国が原発の新増設を想定していないのに先走る必要はない」「原発は危険」などと声が上がった。山口ネットワークの小中進代表は「福島第1原発の事故後、県民の大多数は上関原発は建設されるわけがないと思っている。その思いを受け止めてほしい」と訴えた。

(2017年6月8日朝刊掲載)

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