×

ニュース

整備の徹底求める 岩国の米軍3機 宮城で緊急着陸 山口県・市 事実関係 公表せず

 米海兵隊岩国基地(岩国市)所属の米軍機3機が6日に宮城県で緊急着陸した問題を受け、山口県と市は8日までに、機体の整備や点検の徹底を同基地と中国四国防衛局に口頭で申し入れた。防衛局と県、市は、緊急着陸や申し入れに関する事実関係を公表していなかった。

 県や市によると、6日午後、防衛局から緊急着陸の情報提供があった。市の高田昭彦基地政策担当部長が同日中に、県と市による共同の要請として、岩国基地に所属する機体の整備と安全点検、安全運用に万全を期すよう電話で伝えたという。

 3機はFA18ホーネット戦闘攻撃機。米アラスカ州から岩国基地へ戻る途中だった6日午後1時45分ごろ、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に緊急着陸した。1機のエンジントラブルが原因とみられ、既に3機とも同基地を出発した。

 公表しなかった理由について、村岡嗣政知事は8日の記者会見で直接は答えず、同席した県岩国基地対策室の担当者が「岩国市の周辺住民に影響したものではないため」と説明。防衛局と市も「けが人も、現場周辺への影響もなかった」などとしている。(松本恭治、和多正憲)

(2017年6月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ