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核廃絶へ署名呼び掛け 広島で集会 被爆者ら連携確認

 核兵器を禁止し、廃絶する条約の締結を全ての国に求める「ヒバクシャ国際署名」へ協力を呼び掛ける集会が8日、広島市中区の広島YMCAであった。15日に始まる禁止条約の第2回制定交渉会議へ、被爆地から後押しする機運を高めようと東京の署名連絡会が主催。広島の被爆者や市民約140人が参加し、署名の推進を誓い合った。

 前広島平和文化センター理事長で、三次市を拠点に平和活動をしているスティーブン・リーパーさんが講演し「日本は全人類を核兵器嫌いにできる力がある」と強調。会議への不参加を表明している日本政府については、条約制定後に加盟を実現させるのが重要とし「署名してもらった人に自分でも署名を集める気持ちになってもらい、連鎖で広げよう」と呼び掛けた。

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)の小溝泰義事務総長も参加し、署名に協力するよう加盟都市に働き掛けを進める考えを説明。街頭活動を続ける被爆者や、平和記念公園(中区)のガイドに取り組む若者も署名集めへ決意を表明した。(水川恭輔)

(2017年6月9日朝刊掲載)

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