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陸奥犠牲者 90人が悼む 周防大島 遺族「平和に感謝」

 太平洋戦争中に周防大島町伊保田沖で沈没した戦艦陸奥の犠牲者を悼む慰霊祭が8日、近くの陸奥記念公園であった。東和陸奥顕彰会の主催で、遺族や住民約90人が参列した。

 黙とう後、同会会長の椎木巧町長が「平和への悲願が、後世に受け継がれることを心から願う」とあいさつ。読経の中、参列者が焼香し、冥福を祈った。

 遺族を代表し、大野小郎副艦長の長男忠彦さん(87)=大阪府高槻市=は「終戦のころが一番死を近く感じた。平和な時を過ごせていることに感謝したい」と述べた。

 旧海軍の主要な戦艦だった陸奥は1943年6月8日、原因不明の爆発で沈没。乗員1471人のうち1121人が亡くなった。(余村泰樹)

(2017年6月9日朝刊掲載)

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