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インド生徒 核廃絶の誓い 被爆証言学ぶ

 インドの小中高一貫校ブルーベルズ・スクール・インターナショナルの生徒7人が8日、修学旅行で広島市中区の平和記念公園を訪れた。被爆証言などを通じて学んだ核兵器の恐ろしさを帰国後、全校生徒に発表する。

 一行は13~15歳。広島国際会議場で、被爆者の山本定男さん(85)=東区=の証言を英語通訳を介して聞き、「核兵器廃絶のために私たちにできることは」などと質問。「被爆の実態をみんなに伝えて」と託された。

 これに先立ち原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学した。サビタ・トリパティさん(15)は「核は悲劇をもたらすだけだと改めて思った。帰国後の発表で廃絶を訴えたい」と話した。自国の核保有や日印原子力協定に反対する生徒もいた。

 同校は今年創立60年で、平和学習に力を入れようと修学旅行先の一つに初めて広島を組み入れた。この日は中区の中国新聞ビルで、中国新聞ジュニアライターの5人とも交流した。(森戸新士)

(2017年6月9日朝刊掲載)

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