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原爆資料館と連携 アウシュビッツ博物館 志賀館長が訪れ申し入れ

 原爆資料館(広島市中区)の志賀賢治館長が、第2次世界大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を伝えるポーランドの国立アウシュビッツ・ビルケナウ博物館を訪れ、職員の派遣などを視野に連携を申し合わせたことが分かった。

 資料館によると、志賀館長が3日に同博物館のアンジェイ・カツオジク副館長と面会。博物館側は協力的な姿勢を示した。同博物館は資料の劣化対策や保存修復作業について現地の大学と共同研究を進めており、原爆資料館の学芸員を現地に派遣してノウハウを学ぶことなどを想定している。今後、事務レベルで協議し具体的な内容を詰める。

 資料館は本年度から、戦争をテーマにした海外博物館との関係強化に乗り出している。志賀館長は5月29日から今月5日までの日程で、原爆展が始まったハンガリーの首都ブダペスト市の「岩の病院・核の避難所博物館」などを訪問。その一環でアウシュビッツ・ビルケナウ博物館を訪れた。(野田華奈子)

(2017年6月11日朝刊掲載)

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