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平和な未来 小6の誓い 南区でサミット 大賞に2人 8・6式典 核兵器廃絶訴え

 広島市内の小学6年生が平和について意見を発表する「こどもピースサミット」が10日、南区民文化センターであった。大賞に選ばれた2人は8月6日の平和記念式典で、こども代表として「平和への誓い」を読み上げる。(新谷枝里子)

 サミットを主催する市教委が意見作文を事前に募集。144校から1万561点応募があり、審査で選ばれた20人がこの日の舞台に立った。家族の被爆体験の聞き取りや、学校の平和学習を通じて感じた思いを1人5分程度で述べた。

 大賞は、大芝小の竹舛直柔(なおなり)君(11)=西区=と中筋小の福永希実さん(11)=安佐南区。竹舛君は曽祖母の被爆体験を基に「悲劇を忘れずに未来へつなげ、広島から核兵器の廃絶と世界平和を求めたい」と訴えた。

 福永さんは、昨年5月に米国の現職大統領として初めてオバマ氏が広島を訪問した際、被爆者が「終わりではなく、スタートだ」と話したことを紹介。「平和な未来をつくりだす地として広島の歴史をスタートしよう」と呼び掛けた。

 発表した20人は今後、平和への誓いの文面を練り、2人が式典で読み上げる。

(2017年6月11日朝刊掲載)

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