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据石和さん死去 北米被爆者健診に尽力

 在北米被爆者健診の実現に尽力するなどした米国広島・長崎原爆被爆者協会会長の据石和(すえいし・かず、本名和江=かずえ)さんが死去したことが13日、分かった。90歳。同協会によると、米国カリフォルニア州トーランス市の自宅で12日未明(日本時間同日午後)、心臓発作のため亡くなったという。葬儀などの日取りは未定。

 米国で生まれ、18歳の時に広島で被爆。戦後に帰米した。広島県医師会などが1977年に始めた在北米被爆者健診に協力し、ロサンゼルスでの健診では現地責任者を務めた。米国内で被爆証言活動もした。

 広島県の湯崎英彦知事は「北米の被爆者への援護がない中、故郷広島の医師による健診の実現に尽力された」、広島市の松井一実市長は「長年にわたり現地の被爆者援護に尽くされた」と、それぞれコメントを出した。

(2017年6月14日朝刊掲載)

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