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艦載機移転 質問相次ぐ 岩国市議会一般質問

 岩国市議会は13日、一般質問を始めた。16日までの4日間の日程で、米側が7月にも開始を予定する米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転計画を巡る議論が最大の焦点。初日から移転計画に関する質問や主張が相次いだ。

 6人が質問に立ち、市が国に要望した43項目の安心安全対策などを取り上げた。「艦載機が移転した場合、想定を上回る騒音が出たらどうするのか」との質問に、福田良彦市長は「国の騒音予測はあくまで予測。その時々の現場の状況を検証し、必要な措置を国と協議したい」と述べた。

 43項目の対策では騒音関係のほか、「基地外居住者の居所の明確化」「日米地位協定の見直し」なども未達成となっている。市民の安心安全を守る取り組みについて、福田市長は「これで終わりではなく、引き続き国と協議していく」との答弁を繰り返した。

 福田市長は、定例会最終日の23日にも移転の是非を表明するとみられる。これを念頭に容認派が「国が騒音対策や地域振興策で協力するのであれば、容認してもいいのでは」と促す場面も。一方、反対派は「基地周辺の生活環境が急速に悪化するのは明らかで、容認は筋が通らない」とけん制した。

 緊張の続く北朝鮮情勢と絡め、弾道ミサイル攻撃に対する市の姿勢などを問う声も目立った。(松本恭治)

(2017年6月14日朝刊掲載)

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