×

ニュース

中満軍縮代表が平和式典出席へ 事務総長の代理

 訪米中の広島市の松井一実市長は14日、ことしの原爆の日の平和記念式典に国連の中満泉・軍縮担当上級代表(事務次長)が出席すると明らかにした。(ニューヨーク発 水川恭輔)

 同日、松井市長は米ニューヨークの国連本部で、国連軍縮部門トップの中満氏と非公開で会談した。市によると、中満氏は8月7~10日に長崎市である平和首長会議(会長・松井市長)の総会にも出席する考えを示したという。

 松井市長は記者団に「事務総長は忙しくて出られないが、中満氏が出るとのことだった。核兵器禁止条約、その先の廃絶へ力を入れてくれると期待している」と語った。会談では、「核兵器禁止条約」に関し、保有国や「核の傘」の下にある国が批准できる形になるよう尽力を要請したという。

 中満氏は1989年に国連入り。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)法務官などを歴任し、2014年11月からは国連開発計画(UNDP)危機対応局長を務めた。先月、日本人女性として初めて国連本部事務局の事務次長に就いた。

(2017年6月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ