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「オバマさん広島再訪を」 県立広島大がプロジェクト 折り鶴や本人への手紙募る

 県立広島大(広島市南区)は16日、昨年5月に広島を訪れたオバマ前米大統領に再訪を促す活動に取り組むと発表した。広島県内の小中高の児童、生徒や大学生から手紙を募り、同大の学生が渡米して本人に届ける計画。「核兵器を巡る情勢が不安定な今、被爆地の若者が動くことに意義がある」としている。

 題して「オバマ・プロジェクト」。同大の学生がメンバーとなり、手紙の英訳などを担う。メッセージとともに、999羽の折り鶴も募る。オバマ氏の再訪がかなった際に残りの1羽を折ってもらい、千羽鶴を完成させるという。ミシェル夫人も招待する。同大の福岡政行客員教授(政治学)が発案。広島、三原、庄原の3キャンパスでメンバーを募ったところ、現時点で23人が関心を寄せているという。さらに増える見通しで、今秋の招待を目指す。

 中心メンバーで被爆4世の人間文化学部3年原大将さん(20)=中区=は「オバマさんは世界的な影響力が大きい。平和な世界の実現のため、広島の若者としてできることをしたい」と話す。メンバーは19日、湯崎英彦知事を訪問し、活動開始を告げる。(長久豪佑)

(2017年6月17日朝刊掲載)

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